発症1

強迫性障害には様々な症状があるが、不潔に感じて手を洗うのが
止められなかったり、戸締まりやガスの元栓が気になって家から
外出ができなくなったりすることなどがある。


ばかばかしい、大丈夫だと思っていても
頭の中で不安や恐怖がわき上がって止まらないのだ。


私が発症したのは一年ほど前のある日突然だった。


いつも通り何気なくゴミを捨てたときに「何か大事なものを一緒に
捨ててしまったのではないか」と急に不安になった。一度ゴミ箱の
中身を確かめたものの、しばらく経つとまた同じように不安になる。
二度、三度と繰り返してもその不安は取り除かれずとうとうゴミが
捨てられなくなってしまった。

強迫性障害を取り上げた作品


2004年製作、アカデミー賞5部門を獲得したマーティン・スコセッシ監督の作品


映画制作者、飛行家であったハワード・ヒューズの半生と、
晩年強迫性障害に苦しめられる姿が描かれている。
wikipedia:ハワード・ヒューズ



偏屈なロマンス小説作家と、彼の行きつけのレストランで働く
ウェイトレスとの恋愛を描いている。ジャック・ニコルソン
ヘレン・ハントが、共にアカデミー主演男優賞と主演女優賞を受賞。


主人公の小説家のメルヴィンが、極度の潔癖症からなる不潔強迫と、
石畳のつなぎ目を踏めないなどの縁起強迫を患っている。

参考文献


強迫性障害についてわかりやすく簡単にまとめられた一冊。
まず最初はこの本に目を通すのがいいと思います。



アメリカの大学でも用いられている強迫性障害に対する行動療法の手引き。
様々なタイプの症状、治療薬の解説、家族に対するアドバイスなども含みます。


主にこれまで読んだ本はこの二冊です。
あまり色々な本を読む必要はなく、これで必要十分だと思います。


特に下の本はおすすめで、主治医のアドバイスを受けながらこの本を
参照して自らも行動療法を実行していくことが必要だと思います。


これからの記述も適宜、上記二冊の文献から引用していきます。

はじめに

私はOCD(強迫性障害)という病気を患っています。
一時期は部屋から一歩も出られず、起き上がることすらできなくなりましたが、
今はなんとか日常生活をこなせるレベルにまで回復しています。


ただ、調査では全人口の2%がかかる病気とも言われており、
誰しもがふとした日常の中に時々は感じつつも受け流している不安とつながっています。


これまでの生い立ち、発症した経緯、長きにわたる治療、これからの展望、
そのどれか一つでも、今同じ病気に苦しんでいる人たちとリンクしてその
助けになればと思い、ここを立ち上げました。


私はもうだいぶよくなりましたが、残る病気の一割の根絶と、
完全な社会復帰へ向けてがんばっていきたいと思います。

wikipedia:強迫性障害